7月23日(土)、段戸裏谷きららの森で観察会を行いました。
9時半少し前に到着すると、駐車場は一杯でした。
段戸湖には多くの釣り人がいるようです。
既に参加者は皆集まっています。幹事が一番最後に到着するというのは、もはや苔むす会のお約束となってしまいました。
まずは湖畔のオオミズゴケ観察。ちょうど蒴をつけている様子が見られました。
続いて、オオシッポゴケ、ユガミミズゴケと観察をしていると、苔むす会代表がお孫さんを連れて合流。
その後もいろんなコケを観察しました。
今回は、3種類のミズゴケを見比べてみましたが、違いを分かっていただけたでしょうか。
それにしても、コセイタカスギゴケ、コウヤノマンネングサ、ヒノキゴケ、キブリナギゴケなど、大型のセン類が多くて見ごたえがあります。愛知県内ではとても貴重な天然林ですね。
オオミズゴケが蒴をつけていました。
写真は蒴柄が伸びる前のようですが、蒴柄を伸ばしたものもありました。
蒴は稀とされていますが、瀬戸市の岩屋堂でも蒴をつけていたそうです。
林道沿いにはオオミズゴケ(奥)に混じって、ユガミミズゴケ(手前)も群落をつくっていました。
配偶体がやや小さく、葉が細いので、ホソバミズゴケに似ていると思うのですが、茎葉などを見ると、やはりユガミミズゴケのようです。
倒木にはオカムラゴケやコクサゴケが目立ちますが、エゾチョウチンゴケ、タカネハネゴケ、クジャクゴケなどとても多様なコケが観察できました。
ブナの林床の湿地には、オオミズゴケに混じってウロコミズゴケも生えているようです。愛知県内では、ここ以外ではウロコミズゴケの生育地はほとんど知られていません。
昆虫の専門家や子供たちも参加して、楽しい観察会となりました。
下界では猛暑の一日だったようですが、標高900mのため割と涼しく、ヒグラシの声を聴きながら快適に観察ができました。